チーム京都

【チーム京都ML】深層心理と行動変化・・・すぐ使える具体的なやりかた【TK009】
2025年1月6日
みなさま  林です。  あけましておめでとうございます。  本年もどうぞよろしくお願いいたします。  チーム京都には徐々にいろいろな方が加入されておられます。御参加ありがとうございます。大変嬉しいです。  そこで、新年を迎えるにあたり、勝手に自己紹介させていただきます。 —————————–  丑年生まれです。ooo職員です。犬4匹、オカメインコ3羽飼っています。妻と娘がおります。妻には全く頭が上がりませんし、日々厳しい突っ込みを受けています。感謝です。  ooに入ってから経験した仕事は、雇用⇒選挙・消防⇒医療保険⇒自殺⇒虐待⇒婚活⇒保育園・こども園⇒貿易⇒雇用(xxx・今ココ)です。  自殺(予防)対策にはいろんな思い出やエピソードがあり、一部の方からは「自殺の人」と呼ばれています。  チーム京都との関わりは、5年前に担当させていただいたときからです。  最近のマイブームは、「電気関係」です(汗。ポータブルバッテリ、電気配線、インバーターとか、素人の趣味程度のものですが。  その他、サプリメント、GPT、オカルト、行動経済学、行動分析学、地政学とかは長期間変わらずマイブームが続いてます。 —————————–  今回のテーマは「行動変化」です。 「行動」というところは、医療保険担当のときに「どうやったら特定健診を受けてもらえるか?」を考えなければいけなくなったときからぼんやり考え始めました。  皆さん誰でも分かっておられるように、「大事ですよ!」とか、「受けないと病気になりますよ」といった、いわゆる啓発キャンペーンは、理性に訴えて説得するやり方ですが、人間ですから、説得されたってできないことはたくさんあるわけです。  タバコが健康に悪い、飲み過ぎ食べ過ぎは良くない、夜更かしは体に悪い、しごと中にボーッとしたらダメ、仕事を先延ばしにしてはいけない、浮気・不倫はいけない、二股は倫理に反している、横領や飲酒運転はダメ、犯罪はゼッタイダメ、麻薬はゼッタイゼッタイダメ・・・正論は誰もが頭で理解していますが、魔が差すとか、気の迷いとか、怠け、先送りなどなどが積み重なって、ついついやってしまう。  「自殺はしてはいけないい」というのも、誰だって理解していますよね。  で、どうやるのがより上手くいくのか、行動を変えられるのか?理屈はいろいろあるのですが、ワタシが「これは良いな~、すぐ使えるな~」とおもったやり方をいくつか羅列してみます。 ◆死にたいかどうか、悩みがあるかどうか確認する(社員のパフォーマンスを向上する)  「死にたい(希死念慮)ですか?」とか、「悩みがありますか?」と直接聞いて答えてくれることはあんまり、というかほぼありませんよね。  この場合、悩み本体を聞こうとするのではなくて、悩みがあることによって生じる行動を確認します。具体的には、睡眠と飲酒を尋ねます。「最近、眠れてますか?」とか、「アルコールはどれくらい飲んでますか?」といった質問ですね。  答え易く、効果が高いのは睡眠に関する質問です。悩みを取り除こうとするのではなくて、睡眠を促進すれば良いのです。  で、眠れない人はほとんどの場合アルコールに頼る傾向があるので、「アルコールよりも睡眠薬のほうが依存性が少なく、健康的」と伝えるわけです(これは本当です)。  自殺予防対策では、かつて、静岡県が「お父さん、眠れてますか?」というキャンペーンを行いました。これは本当にイノベーションといって良い政策で、政府に取り入れられ全国キャンペーンになりました。  企業でも、社員が問題を抱えているかどうか、パフォーマンスを今より上げられるかは、睡眠が利用できます。  社員のプライベートについて管理するのは難しいですが、企業の目標として、睡眠○○時間を努力目標に定めるとか、毎日の睡眠時間日記を求めるとか、スマートウォッチを配布して睡眠時間を記録させるとか、いろんなアイデアやツールがあります。 ◆体罰の代わりに、「隔離」を使う  幼児期の教育において、やってはいけないことをどう伝えるか、やってしまったらどのように怒るか(叱るか)は悩ましい問題です。  ワタシの世代では小学校でも中学校でも体罰はたくさんありましたし、とりあえずその良し悪しや功罪は横に置いておきます。  行動分析学の分野で、教育に関する方法がいくつか出てくるのですが、その中に「隔離」という話が出て来ます。  やりたいこと・モノから引き離す・・・ということです。何かいけないことをした場合、そのもの・行動から隔離してしまうわけですね。  楽しみにしていた家族旅行で、ひとりだけ言うことを聞かない子どもがいた場合は、電車に乗らないと宣言して本当に乗らない・・・とかです。 (愛情を持って育てる、見守る・・・とか仰る教育評論家には心底イライラしてしまうワタシです) ◆「約束」をする(宣言する)  ある行動をさせたい(させたくない)とき、時間や方法を指定して約束または宣言する・・・という方法があります。  人間、約束したり宣言したりすると、その行動をする(しない)ようにしてしまう確率が上がります。  レポートを○月○日までに○○枚提出するとか、▲▲という課題を○月○日までに実行する・・・といったことを約束するわけです。  これを紙に手書きすると、さらに効果が上がります。 ◆恩を売る(おごる)  どんなに安いものでも、何なら自分が不要なものでも、何かを与えられると返さなければいけないという心理が働く。いわゆる報償性の原理というヤツですね。  気前が良いというのは、自分のためでもある・・・ということです。 ◆環境を作る  結局、人間は不合理であるという理解が前提にあるわけです。  感情と理性はしばしば対立する。理性が優位なように見えて、実は感情で動くというヤツですね。いろんな書籍がありますよね。  理性によって計画し、感情によって動く。これを例えたとき、素晴らしい表現だな・・・と思ったのが、「象と象使い」という言葉でした。  変化を起こすとき=行動を変えるときは、象(感情)と象使い(理性)の両方に訴える必要がある、その具体的な方法を考えるというやり方です。  象と象使いについては、ずっと残っています。