【Team京都 新中国だより】20230824
2023年8月24日
お世話になります。安倍@上海です。
中国の”今”をリアルタイムで発信するTeam京都中国だより~です。
出来るだけ定期的に情報発信して皆さんに中国をもっと知ってもらおうと思います。
古き良き中国、古き悪しき中国
以前西安に住んでいる時、古き良き中国が沢山ありそれがどんどん壊れていくのが悲しいと思ったことが有りましたが、最近古き悪しき中国を再発見してしまいました。
僕が住んでいるところは上海市の西北、古北地域と言われるあたりです。(厳密には少し違うが)以前から日本料理屋が立ち並び飲み屋街になっているのは今も昔もあまり変わらないのですが街の雰囲気は大きく変わりました。以前は昭和の雰囲気満載で場末の飲み屋やらどこから出てきたのかわからない屋台が並び、その横では工事現場で最新のおしゃれなデパートやスターバックスのようなコーヒーショップが作っているとか時代の流れを感じる良い街でした。
今は、相変わらず日本料理屋や日式の飲み屋は多くありますが、みんな奇麗で清潔おしゃれな店に変わってきました。言い換えると個性が無く全部同じに見えしかも日本とあまり変わりません。
上海と言うところは中国で一番時代の流れに敏感な街で新しいものが出るとすぐにはやったりします。よく言えばエネルギッシュ、悪く言えば何でもありです。経済成長のおかげで人々の生活は余裕が出来、趣味娯楽にお金を使えるようになりゆとりが出来てきたように思います。
地下鉄乗り場は以前はドアの前に並んでいる人は誰もいなかったの今はほとんどが普通にならんでいます。ただ今でも並ばず列車が来たらいきなり割り込んでくる人も一定数いて、彼らに「ちゃんと並ばんかい、ボケ」と注意する人もいて(若いキャリアウーマン系の人が文句を言う事が多い)、並ばないことが悪いと思う人も普通にいる。横断歩道では車が人を見たら止まるし、店にはいると「いらっしゃいませ」と挨拶する店も多くなってきた。文明文化の発達かな。
ボロボロの乞食はいなくなり、地下鉄で歌を歌って金を集めるやつもいない、夜飲み屋街で花を売りつけてくる子供も見なくなった。いわゆる「民度」が格段に上がっている。中国人の民度が上がっていると言うより上海に住んでいる人の民度がずば抜けて高いと言った方が良いのかしれない。最近では「えー!うそーー!」と言うよな現場にほとんど遭遇しない、ゆえに中国だよりのネタもない。
ところがやっと久々に「えー!うそーー!」に出会った。それは無錫のIKEAにありました。
昼食が終わって午後の予定まで少し時間が有ったので、隣にあったIKEAに時間つぶしに入りました。IKEAは高級品ではないが安くもない、良いものをお手軽価格で買える店の感じで人気のお店です。平日なのに結構なお客さんが入っている。
先ず最初に気づいたのはソファ売り場でほとんどのソファに人が座っている。商品の説明を受けているのではなくただ座って携帯で遊んでいる。中には寝そべっているやつもいる。最初この光景を見て何かがおかしいと思ったけれど何がおかしいかわからず整理するとこいつらは買う気のない商品座り休憩しているだけ。と言うのが分かった。しかも高いソファから人気で一番安いソファは空いていた。ソファでこれです。まさかと思うがベットコーナーに行くとやっぱり全部に人が座っている。びっくりしたのは2,3人は寝ていて、子供を寝かして母親もその横で寝ているやつもいた、もちろん靴は脱いで完全家状態、いやなんぼなんでもアカンやろ。
確かに僕も時間つぶしに入っているし、トイレのためにデパートに入ったりするけど、それとこれは違うと思う。でも10年前ならこんなことは普通で僕も何も思わなかったと思うが最近の中国人と付き合ってみて全然違うので忘れていたのか。彼らが日本に行って同じことをしたら無茶苦茶に叩かれると思うが他の国ならどうなんだろうと思ってしまった。
ちなみにこの話を友達にすると「いや前からずっとこんな感じで特に驚かないわ」と言われた。
今回は驚いてしまったがひょっとすると慣れてしまって何も感じなくなったがすごく面白い話がまだまだあるような気がしてきた。
ではまた