【Team京都 新中国だより】20240406
2024年4月30日
お世話になります。安倍@上海です。
中国の”今”をリアルタイムで発信するTeam京都中国だより~です。
出来るだけ定期的に情報発信して皆さんに中国をもっと知ってもらおうと思います。
現在中国では清明節と言って日本のお盆休み中です。今回は中国の面接について。
最近上海で良く面接をしています。よく考えたら西安、上海で200人以上面接したかも知れません。
最近は日本でも報じられているように就職難なので沢山の応募があるとお思いでしょう。実は最近出なくてもとにかくたくさんの人が応募してきます。よりいい条件で仕事がしたいというか節操がないと言うか、とにかくたくさん応募してきます。
今回は最近上海で面接に纏わる面白いものいくつか紹介したいと思います。
ちなみに日本では即刻アウトな内容もあるので気を付けてください。
面接の募集ですが政府や地域がやっている人材あっせん機関、人材紹介会社、インターネットからの応募と様々ですが縁あって選ばれた人と面接をします。
来ていただいた人に面談sheetなるものを記入してもらうのだが「名前」「性別」「身長」「干支」「本籍」「民族」「血液」「宗教」「生年月日」「職種」「希望給料額」電話番号」等がありました。意味不明なものがいくつか入っている。
「身長」背が低かったら落とすのかな。。
「干支」?? これは以前西安で面接をしてるときに干支が間違っていて、お前犬歳やったらこの年と違うやろとかなっていました。※ただしこの時は例の一人っ子政策の絡みで年をかさ増ししていた人がいました。今どきなぜ干支がいるのかは不明
「民族」一般的には漢民族なのですが中には少数民族がいて朝鮮族やモンゴル族とか書くのですが何の意味があるのか全く分からん。
「宗教」これも何の関係があるのかわからないのだが殆どの人は無記入でたまに仏教と書いている人がいた。ここの会社は無いのだが「党員」と言う項目があって共産党員の場合は書くのがあったがこれで入ることはまずないらしい。
「希望給料額」は要求してくる人と「相談」と言う人がいます。日本人ではっきり書いている人はあまりいないけど中国には結構要求してくる。まぁ給料も交渉なので彼らも満額決定できるかどうかも賭けになる。ちなみに希望給料は日本の場合額面給料のことを言うが、中国の場合手取り金額で話していることが多いので注意が必要です。希望給料を書いてくる人は今の会社でこれだけもらっているので同額以上と言うのが多いです。
何故この会社を選んだか?と言う質問にまず日本人の面接に出てこない回答(今は知らんけど)が彼女(彼氏)がこっち(上海)に来たからと言う回答です。会社の地域以外の都市から面接に来る人で一定数この理由の人がいます。
(え、それならうちの会社じゃなくてもいいんじゃない?。。)「い、いやそんなことはないここは私にあっている。。」とかのやり取りが入るが意外と優秀な奴が多い。
今は中国でもセクハラやパワハラと言う文字がでていて最近はあまり言わないですが、以前は僕たちも平気で(彼氏はいるんか?)
「います。大学時代付き合っていました。」(結婚するんか?)「まだしないつもりです」(結婚して子供出来たら会社これないやろ)「私たちはもし結構しても当分子供はつくらないつもりです。」
だいたいこういう人に限り入社後すぐ結婚して子供が出来て休みます(子供を産むために外資系、特に日系はあまいを狙う人たち(笑))ちなみに大学院卒の女子に多かった。
(彼女いるんか?)「いません。付き合ったことないです」(なんでや?)「昔告ったら思いっきりフラれてトラウマになってる」(そうか、気をおとすな。チャンスはあるぞ)(女はいっぱいいるから問題ないぞ(と一緒に面接してるうちのメンバーがフォローしてる))
中国人は同じ会社で一生ここでみんなと一緒に頑張るぞーと言うのが少ないと言われますが愛社精神そのものは教育で叩き込まれているので(愛社というより愛国)会社としては扱いやすいのではないかと思う。基本的に国営企業に劣悪な環境で働かせている従業員に団結をうたい衣食住をあたえて飼い慣らされていた次の世代と現在はさらにその次の世代が世の中に出てきています。
急激な成長とその反動、コロナを受け一気に失速を経験した世代の中国、面白くなっていく気がします。あの出たらめな正悪混在した古き良き中国はもう戻ってこないと思いますが、違った形でまた面白い国中国になってほしいと思っています。
ではまた。