【Team京都 新中国だより】20240314
2024年3月15日
お世話になります。安倍@上海です。
中国の”今”をリアルタイムで発信するTeam京都中国だより~です。
出来るだけ定期的に情報発信して皆さんに中国をもっと知ってもらおうと思います。
今回普陀山に行ってきました。
ここは中国仏教の聖地で多くの信者や観光客で賑わっています。
場所は浙江州の舟山と言う島(厳密には舟山島からちょっと離れた別の島)で島全体を普陀山と言ます。今回はここのReportですがおもろすぎて。
近くにはTeam京都でも行った寧波があり、また紹興酒で有名な紹興の町もあります。
少し話はそれますがこのあたりの食事が僕たちにとても合うんです。醤油と塩味が濃い味付けで日本とすごく似ています。僕は絶対倭寇のせいだと思っています。どっちが海賊かはわからんけど物流があったと思います。そう考えるとこの味、納得です。
先ほども書きましたが寧波と言う場所から舟山島には海の上に橋が渡してあります。そしてこの舟山から普陀山も島なのですがここは船で渡ることになります。こちらの方がずっと近いのですが。
なので、舟山の先端に広大な駐車場がありそこで車を降りて船のターミナルセンタに行くことになります。チケットは中国人は往復で買えるのに外国人は片道しか買えません、理由はわからない。チケット代は190元(船の乗船料は30元で160元普陀山の門票(チケット代)という事です。
乗船時間は15分ほどで船の中ではお参りの作法をVIDEOで流しています。
残念なのは海が青くない事、茶色い土砂で濁った川と同じ色。
とにかくものすごい人ですが船も10分に一隻ぐらいの頻度で発着していて人のさばき方も手際よくさばいています。ちなみにこの日は20万人超えてると言っていた。あんた、日本の田舎の市民より多いやん。
僕は今回よく普陀山によく来ている上海人に連れてもらい総勢14人のグループで来ました。なのでこの島には100寺以上あるのですが有名なところをその日2寺、翌日3寺を効率よく参拝出来ました。
行ったのが3月9日10日なのですが3月10日が旧暦の2月1日になり、なんでも毎月1日にお参りに来るのが正しい参り方らしく、この日は土日とも重なり天気も良かったのでものすごい人でした。正にお参り日和。
島は車で乗り入れ出来ないのでみんな島内のバスに乗って移動するか歩くかですがバス乗り場は長蛇の列です。幸い僕たちはマイクロバスチャーターしていたので列を並ばずにすみました。
普陀山の有名どころとか歴史何かはどこにでも載っているので説明は飛ばし、僕たちはまずホテルにチェックインします。このホテルですが中国の地方都市にあるビジネスホテルクラス(面構えはでかい)で価格は1泊300元(6000円)ぐらいのところが1泊1000元(20000円)です。チョー観光地価格です。ちなみに違う日の予約をみてみたら1泊700元でした。やはり1日にお参りに人がいっぱい来るので特別価格なのでしょう。チェックインしたのが11時ごろだったのでそこから昼飯を食べに行きます。どこにでもある田舎のレストラン?食堂?でランチをいただく。
海鮮がメインの料理でおいしかった。価格は1人120元(2400円)でちょっと高めかと思ったけど晩飯も同じところで思いっきり食べ飲みして1人200元(4000円)だったのでまぁ普通です。
食事が終わってからいよいよお参りに行きます。人を見ているとみんな同じ布のカバンを持っていて一緒に行った人も持っていました。カバンには普陀山と書いてありここで売っています。線香の筒が横に入るように作られていて1個35元(700元)です。で、僕たちも買う事にしました。5人で買うので25元にしろと上海人が値切りましたが30元以下では売らないと言われ30元で購入。カバンをぶら下げ目的のお寺内へ、そして線香を買うがここでは絶対に値切らない。そりゃそうでしょう(笑)
中国の線香は日本と違って線香花火の大きいやつ(ガマの穂みたいなの)で長さが30㎝くらいある。線香は3の倍数を取り出して火を着ける、ただし6本はダメ、3,9,12,15本・・・となる。作法は色々あるようで僕が聞いたのは線香を持ち3度お辞儀する。これを正面、右面、後面、左面と回りながら3回ずつお辞儀をします。人がごった返している寺の境内でそこら中で火のついた線香を持ってお辞儀をして回っている。ここではよく服が焦げるらしい(笑)
中国人は信仰深くみんな真剣そのもので拝んでいます。
僕もお参りしながらついにお参りの本質を見つけてしまいました。悟りました。
みんなは初詣とかに行ったり旅行で神社仏閣に行った時お願い事をしますよね。どんなことをお願いするかと言うと無病息災、幸せな生活、いい縁談、仕事がうまくいくように等々ですが、僕も初詣で同じことをお願いしましたが、違います。間違ってました。
お願い事は先ず第一に「お金が貯まります様に!」です。お金さえあれば少々の病気も直すことが出来るし幸せな生活送れる。美人の彼女も欲しいままに作れます。
中には不幸にも病気になってしまった方が沢山のお金を寄付して病気が治ります様にと拝んでいる人も勿論いると思います。
ただほとんどの人が「お金持ちにならせてください」と拝んでいます。
仕事のことでも、日本では「やっている仕事がうまくいきます様に。」と仕事の順調を拝み、中国では「やっている仕事がうまくいきお金が貯まります様に。」とお金が貯まることを拝みます。
ですから皆さん本当に真剣に拝んでいます。
線香を線香台に入れ本堂で拝む(これも色々作法があるようだ)そしてお賽銭ですが僕らは事前に200元分を1元札にして札束にして持って行きました。
札束から1枚取り出し賽銭箱に入れるのですが、1つのお寺に賽銭箱が結構な数あるので10枚以上必要になる。
お参り賽銭が終わってから端っこに行くと人が並んでいてそこで3元払うと先ほど買ったお参りカバンにハンコを3つ押してくれます。御朱印帳の代わりみたいな感じになる。それが布のカバンにハンコを押すのだが2寺目はカバンの後ろ側に押すのでインクが服についてしまう。もっと考えてハンコ押せよと思う。やっぱり御朱印帳の方が絶対にいい。僕も何寺か押してもらったが途中でやめた。
なんだかんだで楽しく参拝し、戻って来て晩飯宴会が始まる。酒は飲みまくる。
食事が終わって、じゃ、飲みに行くか?と聞いてみたが流石に飲み屋はないそうで、僕たちは飲みチームと麻雀チームに分かれ飲みチームは料理屋に入りビールと紹興酒をまた飲みまくる。次の日(旧暦1日)は二日酔い
なんだかんだで楽しい普陀山でしたが、帰ってから新しい仕事のお話もいただき早速の効果が出たのかも。
皆さんもこれからお参りするときは先ず最初に「お金持ちになります様に!」とお参りください。
ではまた。